大学院生日記!

日々の記録、シェアしたい自分の経験、勉強、大学、大学院、英語、趣味に関すること色々

それでも大学院に行くのか?

こんにちは!僕は大学院(理系)の学生です。ここらで一つ、自分が大学院に行った経験をもとに、これから大学院に進むことを考えている人の選択にとって役立つかもしれない、大学院へ実際に行ってみて感じたことをまとめとこうと思います!

 

早速ではありますが、修士に入ってから、もとい、学部4年生で研究室に配属されてから思っていることは「研究室(大学院)はクソ。本当にクソ。」と思ったことは星の数ほどあり、20過ぎて悔しさで涙を流したこともありました。

いやいや、「ほんならなんで学部で卒業せんかったん?」って話なんですが、自分が愚かだったのと、まぁ事情も少しありました。その説明は置いといて、なんでクソなの?って話をしましょう!

 

① 学生は安い労働力扱いされている。

これはたぶん実験系の学問分野で多い傾向だと思うのですが、「学生=タダで使える労働力」と考えてる教員は少なくないですし、彼らがそう考えてなくてもシステム上はそうなっています。実際に、そのように話している研究者も見てきましたし、コアタイムを課す研究室は、少なくともうちの学科ではほとんどです。学生は生活の多くの時間を研究室で過ごしています。(まあこれは、研究しに行ってるので妥当ですが) 酷いところは、コアタイムを8:00-20:00というようなところも聞いたことがあります。

研究に専念できるんだったら文句はもちろんないですが、正直やらされる雑用がかなり多かったのはかなりのフラストレーション溜まりまくり案件でした。研究計画や申請書の英文翻訳をさせられたり、留学生の指導を丸投げされたり (3ヶ月ほど自分の研究をほっぽりださせられ、博士課程学生の留学生の実験の面倒を見ることになりました。)、自分のテーマでないが、研究費がついているのでやらなきゃいけないプロジェクトの実験をやらせられたり、高校生などの見学の準備・運営などの雑用をやらせられたりしました。雑用も"指導"の一環と言われてしまえば、それまでですが、これらを金払ってやってるんです。本当に幾度となく、「自分は雑用をしに大学院に来たのだろうか?」と思い、虚しい気持ちになりましたし、親にも申し訳ない気分ですよ。

 

② ハラスメントが起こりやすい環境にある。

研究室という環境は非常に閉鎖的で、パワハラアルハラなどが横行しやすい場になっています。閉鎖的すぎて独裁政権待った無しです。実際、大学の友人たちでこういったハラスメントにより大学や大学院を辞めてしまった知り合いを数人見てきました。かくいう僕自身、ラボの友人とともに、大学のハラスメント相談センターに行き研究室でのハラスメントについて相談した過去があります。大学側も対応はしてくれましたが、提案させていただいた再発防止策や研究室実体の透明性を挙げる取り組みの案についての施行は行ってくれていません。

まあこんな感じで、大学事務側などの第三者が、各研究室での教育や運営の実態を掴もうといったことはしないですし、研究室は教員がヒエラルキーの上に立っており、なおかつ、卒業可否を判断できる存在となっているため、学生が教員の理不尽な行動や要求に対して反論や外部への報告を行いにくい構造になっています。

 

③ 大学教員には教育実習なんてない

大学教員は先生と呼ばれる存在ですが、教育のプロではなく、研究のプロ(一応)です。なので、人格者である必要がありません。しかも、仮に人格が破綻していても、教員(特に教授)は研究室内では「裸の王様」状態です。(笑)

「自分が正義。」と勘違いしてる輩も少なくない。ほんとに。教員の口から出る差別的発言や理不尽(卒業旅行禁止、卒業or修了審査後もラボへ来させるなど)もたくさんみてますし、経験して来ました。

 

 

と、メインの主張を挙げるとこんな感じですかね。もちろん、これが全ての大学院や研究室に当てはまるとは言いませんが、こういった事実があり、しかもそれはそんなに少なくない割合で存在しているということはお伝えしたいです!

僕自身は、留学から帰って来たのが4年生の7月で就活シーズンが終わっていたこともあり、研究室や大学院への不信を感じながらも、大学院進学をしてしまいました。

ただ、幸いなことに大学院での経験が全て無駄だったとは思ってません。

理不尽な環境に身を置いたことで、「どういった組織は腐っていくのか?」といったことに対する考察や、「何をやるかより、誰とやるかが自分にとっては重要であるということ。」といった自身の価値観を形成できたと思います。

あと、やっぱりこういう理不尽な環境にいると、学生同士の結束は強くなっているので、苦楽を共にした仲間みたいなのはできますね。ほんとに先輩や同期には恵まれましたし、こういう人たちがいなかったら辞めてましたね。間違いなく。

逆に研究室を選ぶときは「めちゃくちゃ学生間の仲がいいです」みたいな研究室はちょっと注意かもしれませんね。(笑)

 

 

さて、この記事を読んでくれてる人がいればですが、国内大学院にほんとに行きますか?

よく考えずに大学院に行き、苦しい思いをする人を増やしたくないという気持ちでこの記事を書いてます。他に選択肢はありませんか?

たとえば。

・より学生の人権が保障されている海外の大学院に行く。

(僕はヨーロッパの大学に一年留学していましたが、その国のマスターはどちらかというと日本のバチェラーのように授業がメイン、研究少しといった感じで、システムも大きく異なります。日本での大学院学生の生活について話すとかなり驚かれました。もちろん、悪い意味で。

博士課程だけでなく、修士でもお金がもらえる国や大学もあるみたいですし検討の価値ありです)

 

・就職する

周りに流されて進学してないですか?僕は半分そうでした。ほんとに研究者になりたいですか?研究したいですか?自分の今後の少なくとも2年を大きく変える決断なので、しっかり考えてみることをお勧めします!

 

などなど。

 

それでも、国内大学で大学院に行くんだという人を心から応援していますし、良い環境を見つけ、充実した研究生活を送れることを祈ってます!

では、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。